vol.27 柳澤、黒くなる。

他国で生きるのに手っ取り早いのは、形から入ること。
私は形から入る、の真逆の人間で、何をするにしても軽装備で挑みがちですが、

インドネシアに来てもうすぐ8ヶ月、肌も髪も黒くなってしまいました。

まず、肌。
お肌は命!と思い、日焼け止めも腕カバーの予備も日本で買っていたのに、
汗で日焼け止めは落ちるし、腕カバーなんて暑いので早々と諦める。
(ロンボク島に赴任早々、腕に謎の発疹ができて、腕カバーの刺激もあってか悪化したことも拍車をかけたと思われます…日焼け止めの代わりに軟膏を塗っていました笑)
ファンデーションくらいは塗らないと、お外に出れません!なんて思っていたはずが、日に日にめんどくさくなり、すっぴんで生きるようになる。
結果、当然顔も腕も黒くなる。

活動し始めて間もない頃、同僚に「さやこ、肌白いねえ。でもインドネシアにいたら、さやこも黒くなるよ〜!」
と言われ、絶 対 イ ヤ!と思っていましたが、
インドネシア人並みに黒くなってしまいました…(人によるので、上には上の黒さもあります)
自業自得な面もあるとはいえ、ああ、白い肌が恋しい。

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そして、髪。
私の髪の毛は、細くてコシがなく、岡山が誇る鴨川うどんのようですが(…県南ですが)、
ありがたいことに綺麗な髪の毛と言ってくださる方々もいらっしゃって、
お褒めの言葉に甘んじて、遠慮なくぞんざいに扱っております。
ずぼらな性格も相まって伸ばしっぱなしにしていたため、邪魔になりすぎて寄付したことも。
(31cm以上の髪の毛があれば、医療用ウイッグにするために寄付ができます。ご興味のある方はヘアドネーションでご検索くださいませ)
しかし、そんな柳澤でも、茶髪にしていた時代があって。一度茶色くなると、黒髪の自分が納得いかなくなってしまいました。
まあ、安物の、髪が傷みやすいと言われるヘアカラーを使い自分で染めていたので、結局髪はぞんざいに扱われているんですが…。
インドネシアでは、店頭で日本より怪しそうなヘアカラーを見かけるたびに、ああ、染めたいけどこのヘアカラーじゃ日本より髪が傷みそう、と、中途半端に髪の毛の心配をし、結局黒髪のままです。


そんなある日、髪の毛を見ていて気付きました。
ちょっと、茶色くなってない?
それはもう、茶髪にしていた日々を思えば微々たるものですが、でも、こげ茶色じゃない?茶髪になりたいというささやかな願いを、神様が叶えてくれたんじゃない?
一人で勝手に感動していたものの、また気付きました。

これは、傷んだ、というのだと。
柳澤、帰国時にはリアル三十路、お肌も髪の毛も、インドネシアで曲がり角をつき進んでいます…。

そして、私の住む地域では、宗教上の理由でほとんどの女性が頭にジルバブという布をかぶっているので、
彼らにとっては、髪の色もへったくれもないっていう…。
深刻に悩み出すのは、日本に帰国してからなんだろうな、と遠い目で思うのでした。