vol.46 あこがれの、UDON。

以前、カレーを一緒に作った同僚と話していたある日のこと。(参考:vol.34 誰でもできる(ハズの)日本の味。 http://kinchai-bbs.msc-pr.net/?p=580)

「私、UDONっていうものが食べてみたいわ! それから、DASHIって美味しいの!?」

次のリクエストは、うどんです。

首都ジャカルタをはじめとした大都市のデパートや日本食材店ではうどんを売っているのですが、なにせ輸入品は日本の2倍近いお値段。

知人様(それも自分のではなく人様の)がインドネシアに来られた折に持ってきていただく、という荒技で、某ブランドの讃岐うどん(岡山の鴨川うどんではありません)と、だしを入手。

なかなか日程が合わなかったのですが、ついに先日、うどんを作りました。

まずは、具材の調達。

保健センターに毎日売りに来られる野菜売りのおばちゃんから、チンゲン菜っぽい(けど謎の)野菜をゲット!

そして、保健センターが昼過ぎに閉まるのを待って、調理開始です。

小さな鍋しかないけれど、しっかり水を沸騰させて茹でて、

ざる、という言葉がうまく伝わらなかったけど、なんとか茹でた麺を冷まして、

結局お肉はなかったけど、バクソタフという肉団子をもちもちした衣で包んだものを載せると、まあかまぼこに見えないこともなくて、

買い置きされていた卵でなんちゃって釜玉うどんにしようと、必死で火を通して(衛生面で生卵は不安)。

そんなわけで、うどんが完成。

麺を冷ましたり、具材を提案してくれた友人はかなり手際がよくて、たくさん助けられました。

前回カレーを作ったときは具材調達からハラハラしていたことを思うと、素晴らしい出来です(なにせ生えているいもを抜くところから始まったのでした)。

「すごい!すごい!」と大喜びで写真を撮る友人と私。美味しいものを写メるのはインドネシア人も私も一緒です。笑

そして、お味は…日本で食べた、あの讃岐うどんの味そのまま!

「美味しい~!」と笑顔で(フォークを使って)うどんをすする友人と、うどんなんて、日本でも最後にいつ食べたかわからないよ…と感動する私。

日本の味を受け入れてもらえるとは、なんて嬉しいことでしょう…!

そして、大きなトラブルもなく無事にうどんができたことに、ほっと一安心するのでした。

そうこうしていると、モスクでイスラム教のお祈りをしていた、彼女の夫が帰ってきました。

「これ何?」「うどんっていうの!日本の麺よ、食べてみて!」

おそるおそる食べてみる夫。

友人が声をかけると、美味しい、と話す夫。

そして、またたずねます。

「これ、調味料は入れないの?」

インドネシアにも鳥などでだしをとった、ラーメンのような麺類があります。

そのままでもだしがきいていて美味しい…と私は思うのですが、黒いソースとサンバルという激辛ケチャップを大量に入れて(それこそ色が変わるほど入れる)食べるのがインドネシアスタイル。

インドネシア人は、辛いもの大好きです。

「さやこ、日本のうどんは辛くしないの?」

さすがにインドネシアに七味はないので、辛い調味料も入れることもある、と簡単に説明すると、二人は黙って台所へ。

そして、麺を持って姿を消す夫。

「これ入れるともっと美味しいわね」と、少しだけソースを入れる妻。

そういえば、日本でインドネシア人とそばを食べたときも、汁が真っ赤になるほど七味を入れてたな…。

麺類は辛くてなんぼ。これがインドネシアスタイルです。