vol.45 今日のぬこたん。

1週間近く雨が降り続き、久しぶりに青空が見えたある土曜日。
アパートの庭で読書をしていると、お客さんがお見えになりました。

ぬこたん。

写真はやらせではありません。
換気のために少し開けていた玄関のドアから、おそるおそる中に入っていきます。

なんて自由なぬこたん!と思って様子を見ていると、足にすりすりしてきたり、こっちを向いてにゃーにゃー鳴いたり、
インドネシアの田舎町にいるねこにしては珍しい人懐っこさ。

よくよく見たら、このぬこたん、1年ほど前にも会ったことがあります。(vol.6 今日のにゃんこ。参照 http://kinchai-bbs.msc-pr.net/?p=310)
毛色も、毛並みも、つぶらな瞳も、人懐っこさも、マイペースでちょっとおばかさんなところも、1年前の彼女にそっくり。
ロンボク島は自然がいっぱい、ねこもいっぱい。ねこ同士がケンカする声もときどき聞こえて来ます。バイクもいっぱいで、道路でのねこの飛び出しもよくあること。
1年間、無事に生きてたんだね…と再会を(一方的に)喜びました。

ちょうどお昼時にやってきたぬこたん。
台所では、水道の下(我が家にシンクはない)にたまっていた水を一心不乱に飲むぬこたん。
お昼ごはんを食べていると、午前中に大家さんからいただいた焼き魚(私の貴重なタンパク源)を取られてしまいました。

お昼の後は、お昼寝タイム。
勝手に膝の上に乗ってきて、私の腹で暖を取るぬこたん。
目が覚めると、ビニール袋の取っ手をねこじゃらし代わりにして遊び、本を大量に入れている段ボールを引きちぎるぬこたん。
私が立ち上がると、私が今持っている中でいちばんいいかばん(日本で1080円、インドネシアの生活費を考えると高級品)の上を陣地とするぬこたん。
ぬこたん、と呼ぶと振り向くぬこたん(ぬこたんとの会話は日本語岡山弁です)
時折なにかを伝えようとして、にゃーにゃーなくぬこたん(高率で食べ物くれと言っている)

なんとまあ…かわいいことでしょう。
異文化にもまれてお疲れ気味の三十路前・未婚女性にせまってくるなんて、わが子のようにいとおしい(※ねこです)


夕方。
そろそろお外に帰りなさい、と外に出すと、勢いよく庭に飛び出すものの、
お隣さんの庭をうろうろしたり、結局私の家にまた入ってきたりと落ち着かない様子。
私もなんだか離れがたくてついつい姿を追いかけてしまい、結局バイバイした頃には日が暮れていました。
アパートの前の大きい道に走って行って、今度こそ戻ってこない暗闇を見つめながら、ああ、平和で幸せな一日だったなあとしみじみ。

ありがとう、ぬこたん。
とてもとても、幸せな休日でした。

ぬこ肌のあたたかさを思い出していたら、翌日のお昼前にも現れ、2日続けて焼き魚を取られちゃいましたとさ。