vol.37 ロンボク島は辛い島。

あなたのご出身、あるいはお住いの地域のお名前は、どんな由来ですか?
私のふるさと、岡山県北・美作市は、美しいに作る、と書いて みまさか ですね。
決して全国的に有名ではありませんが、漢字の響きは好きですね。

そして、今、私が住んでいるロンボク島は、Lombok と書いて 唐辛子 という意味です。
インドネシア料理は、基本的に甘いか辛いの2択です。
ロンボク島の料理は、唐辛子島の名前にそぐわず、とんでもなく辛い!
魚の上には赤唐辛子が乗っている、
野菜のシンプルな料理にも、頭から真っ赤な辛いソースをかける、
「辛くないよ〜」と言われて食べた料理が辛い。
そんなことは日常です。

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そんなインドネシアの強烈な調味料、サンバル。
赤唐辛子をベースにした、 見るからに辛い調味料です。
石のすりこぎを使ってつぶし、ニンニクやすだちのような果実等を混ぜて作り、種類も様々。
日本で言う、梅干しを浸ける感覚なのでしょうか?チューブ状の市販品もありますが、各家庭の手作りの方が美味しいです。

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なぜかあるあるなのが、何にでもついてくる青唐辛子。
揚げ春巻きのような揚げ物や、揚げたがんものような豆腐に、ざっくりと刺さる恐怖の代物です。
さりげなく避けて食べると、すかさずそれを見た人から「さやこ唐辛子いらないの?」と笑われます。そのままで十分美味しいからいらないよ。
また、チャーハンや野菜炒めものには小さくなってざくざく入っているので注意です。うっかり食べると、舌がちぎれそうなほど痛いです。もう、辛いを通り越して痛いです。
甘いお菓子と一緒に青唐辛子を食べる人もよくいますが…この感覚は理解できません。

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極めつけは、ペダス パナス pedas panas。
インドネシア語で、辛い 暑い という意味のスープです。
初めて聞いたときに、伸ばしていた手を引っこめたほどの強烈なネーミング。本当に、本当に辛いです。先述の青唐辛子が、尋常じゃないほど入っています。

青唐辛子をよけて飲んでも辛いのに、うっかり青唐辛子を食べてしまった日にはもう、ごはんが苦痛で仕方なくなる代物。
一見普通のスープに見えるけど、名は体を表します…。
そして、おそろしいことに、その辛さに慣れてきた今日この頃。
私は基本的に食事は自炊派なのですが、スープを作れば物足りなくてこしょうをだばだばかけるし、辛くないのが嫌で、市販のサンバルソースを買ってきて、野菜炒めが赤くなる勢いでかけちゃう。
あれ、おかしいな、日本のやさしい味が恋しくないぞ?

インドネシアに来て間もない頃、辛い料理を食べるのが辛かった私に、
「最初は辛いのが苦手でも、みんな辛いのが好きになるんだよ〜、だからみんなインドネシアに帰ってくるんだよ〜」
なんて言っていたインドネシア人がいて、そんな馬鹿な!と思っていましたが、

インドネシア料理のためにインドネシアに来るかは置いといて、食べ物が辛いのは当たり前になってしまいました。
そんな馬鹿な舌は、私です。