vol.29 はじめての、ソラ。

ソラとは。
広く青い空のことではなく。
イスラム教徒は、1日5回、聖地メッカに向かってお祈りをします。
そのお祈りのことを、ソラと呼んでいるようです(ごめんなさい、つづりがわかりません…)
敬虔であればあるほど、このお祈りを大切にされています。

柳澤、先日初めて、そのお祈りに連れていってもらいました。

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保健局の敷地内にある、小さなモスク(あるんです、敷地内に!)
モスクの入口で、うがい、顔、手足を清めてから、建物の中へ。
中は、男女別にパーテーションで仕切られています。
(仕切りがないこともありますが、大抵女性は男性がいるスペースの後ろ、片隅にいるようです)

顔の部分だけが開いた布をかぶって、下もロングスカートのような布をまとって。
(ちょうど、某ジブリ神隠し映画の、カ●ナシのような感じです)

宗教家の号令に合わせて、聖地メッカの方向に向かって、立ったり座ったりを繰り返し、お祈り。

ちなみに、モスクに行けない場合は、家の一角などのスペースでお祈りをされています。モスクが描かれたカーペットを敷いてお祈りされることも。
これまでも、お祈り風景はよく目にしていたのですが、自分がやるとは。なかなか新鮮でした。
お祈りから帰ってきて、上司が言ったこと。
「以前、俺がお祈りに行くと言ったら、日本人に怒られたことがあったんだ。
でも、イスラム教徒にとって、お祈りはとても大切なんだ」

いつもお調子者の上司の言葉が、やけに重たかった。

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お祈りをする、ということは、イスラム教徒にとって、本当に大切なことなんだと思います。
彼らを見ていると、業務での出先だろうが、会議の合間だろうが、授業の合間だろうが、用事に遅刻しても、お家に訪問客がいても、お祈りをされます。

それは、しごとを第一に考える日本人からしたら、ありえないことかもしれません。
しかし、それは、業務に差し支えるから、という理由で、嫌な顔をしていいことなのか。

私はやっぱりイスラム教徒ではないし、1日5回お祈りをする気もありません。
だけど、一緒にお祈りをしてみて、彼らは本当に真剣に、祈っているのだと感じました。
たとえ業務に支障があるとしても、彼らの信念は、祈り心を清める時間は、大切だと思いました。

そして、人それぞれに持つ信念は、宗教であれ、価値観であれ、なんであれ、否定したり侵害するものではないと思います。
上司がお祈りに誘ってくれたのは、もしかしたら、私をちょっとだけ、受け入れてくれたのかもしれない。
さやこという日本人は、お祈りに行っても怒らない、と思ってくれたのかもしれない。
上司とのお祈りに、ちょっとだけ嬉しくなる柳澤です。

日々、ちょっとずつ、心と世界が広がっています。
インドネシアは相変わらず暑いけど、私もロンボク人も、今日も変わらず元気です。